はじめに
私は、昨年4月(2016年)、勤務形態を正社員(週4日)からパートタイム勤務に変更しました。そして、引き続き保険薬局にて週3日(火・水・木)フルタイムで働いています。
薬(勤務と広島医療情報研究会(主に広島県内の薬剤師による勉強会)参加)と山(広島湾岸トレイル活動)、そして本(電子書籍作成)でそれなりに忙しく過ごしています。
私は、一昨年(2015年6月)から広島湾岸トレイル構想に参加しています。
広島湾岸トレイルとは、広島湾岸を取り巻く4市5町を「歩く山旅」構想です。広島市、呉市、江田島市、廿日市市、安芸郡府中町・海田町・坂町・熊野町、そして山県郡北広島町を一周する全長約289.1㎞の「ロングトレイル」になります。
広島湾岸トレイル協議会(HWT協)が、昨年4月(2016年)の設立総会で正式に発足しました。HWT協の目的は、「広島湾岸トレイルの開発、維持、管理、運営をすることでコース周辺市町の地域振興、観光振興、登山振興を図る」ことです。私は、HWT協の監事を務めています。
HWT協には、各地域の山・環境団体が団体会員として参加しています。そのほか、これら団体に所属しない個人を対象にした広島湾岸トレイル倶楽部があり、私はその代表を務めています。
私は、昨年4月(2016年)、EWA(一般社団法人日本電子出版作家協会)公認のエストリビューター(総合電子出版代理人)になりました。エストリビューターとは、「電子出版を行いたい著者(企業)に対して、出版支援をする人」と定義されます。
私はその技術(ePub形式の製本)を生かして、自著二冊(アマゾン Kindle版)をプロ仕様で作り直しました。『塩野義製薬MR生活42年(第2版)』と『サリドマイド事件(第2版)』です。
初版(2015年刊)は二冊共、インターネット情報を頼りに私が自己流で作ったものです。表紙(カバー)もWindows付属のペイントで自作しました。第二版では、いずれの表紙(カバー)もプロのデザイナーさんにお願いしました。
『細見谷渓畔林と十方山林道』(2007年10月刊)
2017年は、自著『細見谷渓畔林と十方山林道』を電子書籍化することから始めます。
私の広島湾岸トレイル(歩く山旅)の原点は、西中国山地の細見谷渓畔林(けいはんりん)にあります。細見谷渓畔林は、広島・島根県境尾根に接する廿日市市(はつかいち~し)吉和地区(広島県)にあって、細見谷川上流の狭い谷底や斜面に発達した美しい水辺林となっています。
自著『細見谷渓畔林と十方山林道』は、私の出版活動の原点であり唯一の紙書籍(自費出版)です。豪雪地帯の西中国山地にある生物多様性の宝庫・細見谷渓畔林をめぐる出来事について書いています。
一昨年(2015年)には、同書を分割して電子書籍化することを試みたのですが、どうにもうまくいきません。半分くらいを出版してその後は放置状態になっています。
私は、昨年4月(2016年)、エストリビューター(総合電子出版代理人)になりました(前述)。それを機に、自著をきちんとした形で電子書籍化することにしました。
実は同書は、出版直後に出版社が倒産したため、正規の書店ルートでは流通していません。しかし幸いなことに、アマゾンに書籍データが登録されたままになっており、現在でもアマゾンで古書として流通しています。
本書を電子書籍化することによって、書籍流通の簡素化及び絶版回避ができるものと考えています。
『塩野義製薬MR生活42年(第2版)』(2016年4月刊)
2017年は、さらに「ディオバン事件とMR(医薬情報担当者)」に関する項目を追加する予定です。
同書(第2版)は、昨年4月(2016年)、新たに幾つかの項目を追加して決定版としたつもりでした。
しかし、山崎力著『医師もMRも幸せにする患者のための情報吟味―ディオバン事件以降の臨床研究リテラシー 』SCICUS(2014年刊)を読んで考えました。以前から気になっていたディオバン事件について、その本質を捉えた文章だったからです。
「ディオバン事件(ディオバンじけん)とは、高血圧の治療薬であるディオバン(一般名:バルサルタン)の医師主導臨床研究にノバルティス日本法人のノバルティスファーマ社の社員が統計解析者として関与した利益相反問題(COI: Confilict of Interest)、および、臨床研究の結果を発表した論文のデータに問題があったとして一連の論文が撤回された事件を指す」。ディオバン事件 – Wikipedia(2016年12月30日閲覧)
山崎著では、研究活動にお金が掛かることは当然だとしています。例えば、医師主導臨床研究として行われたディオバン事件について考えてみましょう。
ディオバンに関わる膨大なデータはメーカー(ノバルティスファーマ社)が持っています。医師主導臨床研究で得られたデータをそれらのデータと突き合わせることによって、より詳細(正確)な解析が可能となります。つまり、データの信頼性が高まります。
メーカー(ノバルティスファーマ社)の膨大なデータを取り扱えば、当然お金は掛かります。しかし、お金の出所を明らかにした上で、統計解析をきちんと行えば何も問題はない、そのための仕組み作りが大切として、種々の具体的な提案をしています。
MR(医薬情報担当者)には、そうしたデータ解析の前提と結果をきちんと理解する能力が求められます。
『広島湾岸トレイルを歩く』(未完)
2017年は、既存の上記2冊を仕上げた上で(期限3月末まで)、山関連の電子書籍を1冊作成しながら、広島湾岸トレイルの書籍も発行したいと考えています。
ただし、その形がどのようなものになるのか、今のところ未定です。
『記者ハンドブック(第13版)』(2016年3月刊)
最近の私は、「常用漢字表」(2010年内閣告示)及び「送り仮名の付け方」(1973年内閣告示)を意識して文章を書いています。
具体的な参考書として最初に買ったのは、廣瀬菊雄著『公用文表記の基礎知識』矯正協会(1992年刊)です。
2010年内閣告示(新常用漢字表)の内容が反映されていない旧版です。しかしながら、複数の漢字のうちどれを使うべきか、そして送り仮名はどうするのか、あるいは漢字ではなく平仮名にすべきなのかなど、公用文作成に長年携わってきた著者による信頼感あふれる書籍となっています。注:2012年改訂増補版有り
ぎょうせい公用文研究会編『最新公用文用字用語例集』ぎょうせい(2010年刊)も、用字用語の例数が多くて重宝します。定評のある書籍だそうです。
私は、昨年(2016年)から、共同通信社編著『記者ハンドブック(第13版)新聞用字用語集』共同通信社(2016年3月刊)を使っています。
その広告文には、「29年ぶり大改定! 新常用漢字に対応! 書き方の基本、豊富な用例、充実の資料。日本で最も多くの記者が使っている文章執筆のための必携書」とあります。
地方紙の新聞記者のほぼ全ての方が使っているようです。私もWeb上で文章を書くことが多く、『記者ハンドブック』のスタイルで行こうかなと思ったのですが、特に次の点が嫌いで、その全てを受け入れることができていません。
約10か月後(公用文)⇒約10カ月後(記者ハンドブックp.180)
4月1日付け(公用文)⇒4月1日付(記者ハンドブックp.345)
そのほか、公用文では、副詞(漢字を用いる)と接続詞(平仮名)で違う場合が多くあります。しかし、記者ハンドブックでは、副詞もほとんどが平仮名としています。
また、『記者ハンドブック』p.94では、送り仮名の付け方について、「内閣告示の「本則(例外を含む)」に統一し、「許容」は採用しない」としています。
これに対して、公用文の場合には、例えば(複合語の場合)、取り消す(送り仮名を付ける)→取消し(送り仮名を省く)→取消処分(送り仮名を付けない)のように変化します。
Web上でよく見かける、お「問合せ」(公用文)⇒お「問い合わせ」(記者ハンドブック)は分かりやすい例かもしれません。
いずれの方式を用いるにしても、一つの文章、一つの書籍全体では統一した表記が求められます。私は自分用の用字用語集(基本は公用文)として、『記者ハンドブック』に書き込みを入れながら整理をしています。
ホームページ(WordPress)移行
今まで便利に使っていたホームページソフトが開発中止になるというので、昨年から世界的に大きなシェアを誇るWordPressに移行中です。今年2017年中には、主なページで引っ越し作業を完了したいと考えています。
広島湾岸トレイル倶楽部の活動方針
【理念】
太田川流域の里山・里海を守り・育て、次世代に引き継ぐ。
【目的】
広島湾岸地域で育まれた里山や里海の美しい自然及び歴史・文化遺産を尊重し、もって地域社会における持続可能で豊かな社会生活の発展に寄与するものとする。
⇒(規約第3条)
【手段】
(目的達成のため)、広島湾岸トレイルの開発、維持、管理及び運営を目的として組織された広島湾岸トレイル協議会に加盟団体として参加する。その上で、協議会の運営に積極的に協力するものとする。
⇒(規約第4条)
【マインドセット】
1)「個」の時代の「今」を楽しく生きる
2)自然とは、祖先からの授かり物ではなく、子孫からの預かり物である
3)できるとき、できることを、できるだけ
おわりに
今年一年の皆さま方のご多幸を心から祈念いたします。
山本明正